サッカーや陸上競技など、瞬発的な動きが多いスポーツでは、太ももの裏側にあるハムストリングスの肉離れや痛みは非常に多く見られます。特に試合中に発症すると、その後のパフォーマンスや日常生活の動きにも影響を及ぼします。
今回ご紹介するのは、サッカーの試合中に右ハムストリングスを痛め、歩行にも支障が出ていた10代男性アスリートの症例です。患部に直接施術するのではなく、体の離れた部位である腕のツボ(青霊)への鍼治療を行った結果、施術直後から動作時の痛みが軽減しました。
「なぜ腕に鍼を?」と疑問に思われる方も多いですが、全身の筋肉や関節は同調して動くため、離れた部位への鍼治療が有効な場合があります。本記事では、その具体的な施術方法と効果、そしてスポーツ障害における鍼灸の可能性について詳しく解説します。
症状
2日前のサッカーの試合中に、右ハムストリングスに痛みが出た。試合後には歩くのもつらい状態だったが、その後セルフケアで強い痛みは軽減した。しかし、動くと痛みが再び出るため、当院に連絡をいただいた。特に、あお向けで脚を持ち上げたときにハムストリングスの緊張が強く見られる。安静時には痛みはないが、動作時に痛みが出る状態である。
症例
男性 10代
治療・経過
サッカーの試合中に発症した右ハムストリングスの痛みに対し、患部には直接施術せず、反対側の腕(青霊)に鍼治療を行った。その結果、施術直後から動作時の痛みが軽減し、即時的な改善がみられた。歩行時の全身の連動性を考慮しても、腕へのアプローチは有効であると判断される。施術中、患者から「なぜ腕に鍼をするのか」と質問があり、全身の連動性とハムストリングスへの影響について説明したところ、大いに納得されていた。印象的な症例であり、今後も同様の症状に対する有効な選択肢となりうる。
使用したツボ
青霊


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