北斗病院の協力のもと、全国の鍼灸師たちと共に築き上げてきた鍼治療センター。
しかし、新型コロナウイルスの影響により、その活動はやむなく休止となりました。
北斗病院での挑戦を通じて得られた多くの知見は、私自身を大きく成長させ、臨床での成果にも結びついていました。
ですが、その経験を自分たちだけのものにしておいて良いのだろうか——そんな思いが心の中に強く残り続けました。
何かできることはないか?
そう考えた私たちは、帯広で共に活動していたメンバーと毎週日曜日の朝7時30分に集まり、haripo式の再現性と即効性をさらに磨くための取り組みをスタートしました。

久しぶりに顔を合わせて気づいたのは、院ごとに独自のスタイルが無意識に固定されてしまっていたこと。
院を越えて技術や考え方をシェアし合うことで、自然と成長スピードが高まることを実感しました。
この取り組みは今も続いており、すでに5年目を迎えています。
そして2021年、これまで積み重ねた経験と知見を広く共有し、より多くの患者さんに貢献するため、「haripo」を正式に立ち上げました。
その一環として、加藤先生・鴫原先生のご協力のもと、MEGを用いた鍼施術の研究成果をまとめた論文も発表しています。
この論文では、鍼灸師の技量や名声に左右されず、純粋に鍼施術が脳に与える影響をMEGで定量化するという、これまでにない試みを行いました。
興味のある方は、ぜひご覧ください。

また、2023年からはharipoメンバーが院長を務める4つの鍼灸院合同で定期的に研修会を開催しています。
haripo式は、再現性が高く、施術効果も明確で、初心者にも習得しやすい技術です。
各院の新人スタッフも交えた合同研修では、院を越えた連携と指導方法のブラッシュアップを重ね、haripo式の質をさらに高めています。

そして——
このharipo式をより多くの鍼灸師の方に学んでいただきたいという思いから、
2025年8月、haripo式セミナーを開催することになりました。
今回のテーマは「腰痛」です。
腰痛患者さんに鍼をしても、思うように効果が出ない——
そんなとき、役立てて頂けるはずです。
haripo式なら、シンプルな鑑別法と少ない鍼数で、即効性のある結果を目指せます。
病院で常に検証され、臨床現場で磨き上げられてきた技術だからこそ、自信を持ってお伝えできます。
「腰痛に対して、もっと確実な手応えを持ちたい」
「臨床で迷わない施術を身につけたい」
そう感じたことがある方は、ぜひこの機会にharipo式を体験し、実践に取り入れてください。
これからもharipoは、研究・教育・臨床の三つを柱に、鍼灸の価値を社会に届ける活動を続けていきます。
患者さんのために、そして鍼灸師という職業の未来のために—— 「再現性」と「即効性」を軸とした、科学と臨床をつなぐ挑戦を、私たちは続けていきます。

Beginning〜科学と臨床をつなぐharipo式の挑戦①〜
赤いドクター〜科学と臨床をつなぐharipo式の挑戦②〜
ピンクリボンの鍼灸師〜科学と臨床をつなぐharipo式の挑戦③〜
鍼治療センター封鎖〜科学と臨床をつなぐharipo式の挑戦④〜
コメント